2024年6月、音楽界でも注目の話題となったのが、ダンス&ボーカルグループ「w-inds.」のリーダーであり、ヴォーカリストの橘慶太さん(38)が久しぶりにメディアの表舞台に登場し、大きな反響を呼んでいるニュースだ。
橘慶太さんといえば、2001年に千葉涼平さん、緒方龍一さんと共にw-inds.のメンバーとしてデビューし、日本の音楽シーンに華々しく登場したアーティストだ。当時、彼らは圧倒的なダンスパフォーマンスと爽やかなビジュアルで、ティーンを中心に爆発的な人気を博した。デビュー曲「Forever Memories」からヒットを連発し、翌年には日本レコード大賞最優秀新人賞も受賞。日本だけでなく、台湾、香港、韓国などアジア各国でも高い人気を誇った。
そんな橘さんは、グループでの活動と並行してソロとしても精力的に活動を続けてきた。一方で2013年には、女優・モデルとして活躍している松浦亜弥さんと10年以上の交際を経て結婚。現在では3人の子どもの父親でもある。プライベートでは家庭を大切にしながらも、音楽への情熱は絶やすことなく、近年は主に裏方としての活動や、自身のソロプロジェクトに力を注いできた。
今回、橘慶太さんが注目されたのは、音楽バラエティ番組「with MUSIC」(日本テレビ系)への出演がきっかけだ。「with MUSIC」は、旬のアーティストたちがパフォーマンスやトークを繰り広げる音楽番組で、司会には桜井翔さん(嵐)と有働由美子アナウンサーという豪華な布陣が並んでいる。
同番組の6月15日放送回に登場した橘さんは、w-inds.としてではなくソロアーティスト「KEITA」として出演。自身で作詞・作曲・プロデュースを手がけた新曲を披露し、その高い音楽性とパフォーマンス力に多くの視聴者が心を奪われた。
さらに番組のトークパートでは、これまでメディアにあまり登場してこなかった理由についても触れた。橘さんは、家族との時間を最優先していたこと、そして一方で音楽クリエイターとしての自己成長を求めていたことを率直に語った。その真摯な姿に、長年のファンだけでなく、番組を偶然見た視聴者からも「ますます魅力的になっている」「心から応援したくなった」といった温かいコメントが相次いだ。
橘さんの話の中で特に印象的だったのは、「自分にとって音楽は生涯をかけて続けていきたいもの。そして、家族のため、自分自身のためにも、新しいことに挑戦し続けたい」という言葉だった。これは、幼い頃から芸能界の第一線で活躍し続けてきた彼だからこそ重みを持って響く一言だった。
なお、近年の橘慶太さんの活動を見ると、従来のアイドルやボーカリストという枠に収まらず、トラック制作、アレンジ、エンジニアリングまで自ら手掛けるオールラウンドなアーティストへと進化していることがわかる。2020年には、自ら全楽曲の制作を手掛けたソロアルバム「inK」をリリースし、その質の高さは音楽ファンから高く評価された。また、ライブパフォーマンスにおいては、シームレスに歌とダンスを融合させるスタイルを確立し、今なお時代の最先端を行く表現者であることを証明している。
私生活においては、妻・松浦亜弥さんも活動休止後、夫婦で協力しながら子育てに力を入れていることが報じられており、芸能界屈指のおしどり夫婦とも言われている。松浦さんもまた、アイドル全盛期の2000年代に圧倒的な人気を誇った存在だが、結婚・出産を経て現在は家庭優先の生活を送っている。
このように、橘慶太さんは「家庭」と「音楽」という二つの大切な軸をしっかりと両立させながら、時代に流されることなく自らの道を歩んでいる。芸能界において、若い頃に絶大な人気を得た後、大人のアーティストとして新たなステージに進むことは容易ではない。しかし橘さんは、その道のりを一歩一歩、実直に歩んできた。その姿勢が今、多くの人の共感と支持を集めているのは間違いない。
w-inds.としての活動も、2020年に緒方龍一さんがグループを卒業するという大きな転機を迎えたが、橘さんと千葉さんは、新たな二人体制となった後も変わらず精力的に作品リリースやライブを続けている。グループとしての新たな進化も、ファンにとっては大きな楽しみとなっている。
今後も橘慶太さんは、ソロアーティスト「KEITA」としても、w-inds.のメンバーとしても、さらには音楽クリエイターとして、さまざまなフィールドで活躍の場を広げていくことだろう。激動の芸能界の中で、常に自らのスタイルを大切にしながら進化を続ける彼の姿は、これからも多くの人々にインスピレーションを与えてくれるに違いない。橘慶太、38歳。ますます、その輝きから目が離せない存在だ。