新日本プロレスのカリスマレスラー、内藤哲也さんがたこ焼き屋で“一日店長”として出勤し、多くのファンや通行人で大行列ができたというニュースが話題になっています。普段はリングの上で熱い戦いを繰り広げる内藤選手が、たこ焼き器を前に笑顔で対応する姿は、目にした誰もがほっこりとする光景だったに違いありません。本記事では、このユニークなイベントの全貌と、内藤哲也さんの魅力について詳しくご紹介します。
プロレスヒーローが街角に現れた日
2024年5月、東京の下町にあるたこ焼きチェーン「築地銀だこ」に、突如として人だかりができました。集まった人々の目的は、ただのたこ焼きではありません。その日、限定で“一日店長”としてこの店舗に出勤したのは、今やプロレス界を代表する存在である内藤哲也選手だったのです。イベント開始前から入口には長蛇の列ができ、彼の登場を心待ちにするファンの姿が印象的でした。
今回のイベントは、プロレスと食のコラボレーションとして企画されました。築地銀だこはこれまでも様々なアスリートや芸能人とコラボしてきましたが、プロレス界からの参加は新たな取り組み。その中でも内藤選手は、「プロレスを知らない人にも気軽に楽しんでもらいたい」「ファンとの距離をもっと近づけたい」という想いのもとで、このイベントに参加を決意したといいます。
たこ焼きを焼く姿も“ロス・インゴベルナブレス”流
黒いキャップにエプロン姿という、普段のリングでの姿とはまるで違った出で立ちで登場した内藤選手。しかし、その雰囲気はやはりスターそのもの。彼がたこ焼き器の前に立ち、鉄板を巧みに操ると、周囲からは歓声と称賛の声が上がりました。手際よくたこ焼きを回し、仕上がった熱々のたこ焼きを笑顔で手渡す姿に、多くの来店者が感動したとの声もあがりました。
「うまいでしょ」とおどけながら商品を手渡す内藤選手の姿は、まるでリングの上で観客を魅了するマイクパフォーマンスのよう。どこか憎めないそのキャラクターに、ファンだけでなく初めて彼を目にする人々も心を奪われたようでした。
イベント限定メニューも登場
この日だけの特別メニューとして、内藤選手がプロデュースした「ロス・インゴ風たこ焼き」も販売され、大人気となりました。ピリ辛の味付けが特長のこのメニューは、内藤選手の所属するユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン（L・I・J）」の世界観をイメージしたユニークな一品。彼自身も試食し、「これはリピート確定」と太鼓判を押していたことが印象的でした。
また、たこ焼き購入者には、限定のポストカードやステッカーといったオリジナルグッズも配布され、コレクション目的で来場するファンも多く見られました。SNS上でも「内藤のたこ焼き最高！」「リアルで会えた！」と喜びの声が続出。この日、会場はまさにお祭り騒ぎのような盛り上がりを見せたのです。
ファンと「トランキーロ」なひとときを
内藤選手といえば、「トランキーロ、焦んなよ」の決め台詞が有名です。この日も多くのファンにそう声をかけながらサインや写真撮影に笑顔で応じる姿が印象的でした。「いつもテレビで見ていた人がこんなに気さくなんだ」と驚く声や、「ますます好きになった」という感動の声も多く寄せられ、イベントはまさに成功裏に終わりました。
プロレスの枠を越える挑戦
内藤哲也選手は、自身のパフォーマンスだけでなく、「プロレス」というカルチャーそのものをもっと多くの人に広めることにも力を注いでいます。今回のたこ焼きイベントも、その一環としての活動といえるでしょう。たこ焼き屋という誰にとっても親しみやすい場所を舞台にすることで、これまでプロレスに接点がなかった人たちに興味を持ってもらうきっかけにもなったはずです。
実際、イベントに並んでいたお客さんの中には「たまたま通りかかったけど、すごい人！」「プロレスあまり知らないけど、内藤さんって面白い」と口にする人も多く、敷居の高いイメージを持たれがちなプロレス界に新たな風を吹かせたといえます。
内藤哲也が届ける“日常”の感動
リングの上で見せる真剣な眼差しと、イベントでの柔らかな笑顔。相反するようでいて、どちらも内藤哲也という一人の人間の魅力の表れです。今回のたこ焼き屋出勤イベントは、ファンのみならず、多くの人に「プロレスラーにも親しみやすい一面がある」ということを印象付けた企画でした。
これからも、内藤選手をはじめとしたプロレスラーたちの新たな挑戦や地域密着の活動が増えていくことに期待が高まります。スポーツの枠を超えて、多くの人々に笑顔や感動を届けてくれる存在。そんな内藤哲也さんの今後に、ますます注目したいですね。
最後に、あの“たこ焼き屋の列”が物語っていたのは、彼の人気はもちろん、その優しさやサービス精神、そしてプロレスというコンテンツの持つ可能性です。リングと街角をつなぐ彼の姿に、これからのプロレス界の未来が示されているようにも感じられました。トランキーロ、その歩みはまだまだ止まりそうにありません。
