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メガネ寿命を縮める「からぶき習慣」に注意!プロが教える正しいお手入れ術

メガネの「からぶき」はNG!? ― レンズの傷・トラブルを防ぐ正しいお手入れ方法とは

私たちの生活に欠かせないアイテムの1つである「メガネ」。視力矯正のためだけでなく、ファッションアイテムやブルーライトカット、紫外線対策としても幅広く着用されるようになりました。しかし、その日常的な使用頻度にもかかわらず、正しいお手入れ方法を知らずに使っている方も少なくありません。

先日2024年6月13日に配信された「メガネからぶき レンズ傷付く恐れ」というニュース記事では、メガネのお手入れにおいて注意すべきポイントが取り上げられ、多くの読者の関心を集めました。特に、何気なくやってしまいがちな「からぶき」――つまり専用のメガネ拭きなどで汚れを落とす前に乾拭きしてしまう行為――がレンズを傷つける主な原因になるというのです。

この記事では、ニュースで紹介された注意点を踏まえながら、今すぐ実践できるメガネの正しいお手入れ方法をご紹介します。メガネを長く清潔に保つためにも、ぜひ最後までお読みください。

からぶきは、実は“やってはいけない”ケアだった

メガネを日常的に使っている方であれば、一日に何度もレンズを拭くことがあるでしょう。特に気になるのが、指紋の跡やホコリ、皮脂汚れ。こうした汚れをサッと拭き取りたくて、ついメガネ拭きクロスや衣服の裾でからぶきをしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、これは大きな間違いです。

メガネレンズにとって何よりの敵は、細かなホコリや砂粒。レンズ表面にわずかについているこれらの微粒子を乾いた状態で拭いてしまうと、それらがレンズの表面を引っかいて無数の傷を作ってしまうことがあるのです。これにより、視界がぼやけたり、反射コーティングがはがれたりする原因にもなります。

専門家や眼鏡店のスタッフによると、特に高性能なコーティングが施されたメガネにとって、乾拭きは非常にリスクが高いとのこと。からぶきを繰り返すうちにレンズの寿命を縮めてしまい、交換が必要になるケースもあるといいます。

正しいメガネのお手入れ方法とは?

では、どうすればレンズを傷つけずに、安全かつ清潔に保つことができるのでしょうか。以下に、専門家が推奨するメガネの正しいお手入れ手順をご紹介します。

1. 水でほこりや汚れを洗い流す

最初に、レンズ面にたまった細かなホコリやチリを、ぬるま湯や水でやさしく流します。この工程は非常に重要で、乾いた状態で拭くよりもはるかにレンズを傷つけるリスクが低減します。

油分が多い汚れ(皮脂など)がついている場合は、中性洗剤をほんの1滴たらし、指先でレンズを軽くなぞるように洗うことで、きれいに汚れを落とすことができます。食器用中性洗剤などが代用できる手軽さも嬉しいポイントです。

2. やわらかい素材の布、またはティッシュで水分を押さえる

次に、水分をふき取る際には「こする」のではなく「押さえる」ようにしましょう。清潔なコットンのタオルやティッシュペーパーを使って、やさしくトントンと叩くようにして水分を取り除いてください。

3. 最後にメガネ拭きクロスで仕上げる

ある程度水気が取れたら、専用のメガネ拭きでレンズを軽く拭き上げて仕上げましょう。このときも力を入れすぎず、表面をなでるようにやさしく拭くのがポイントです。

注意点として、メガネ拭きクロスそのものも清潔に保つ必要があります。使用後は定期的に洗濯してメガネに汚れを移さないよう注意してください。

携帯用のメガネクリーナーの活用も効果的

外出先などで水洗いが難しい場合には、携帯用のスプレータイプのメガネクリーナーが便利です。これをレンズに吹きかけてからメガネ拭きで拭き取ることで、乾拭きよりもはるかに安全にクリーニングができます。

近年は、ノンアルコールで素材にやさしい処方のものも数多く販売されていますので、ご自身のメガネや使用シーンに応じて適切な製品を選ぶのがよいでしょう。

レンズに施されたコーティングを守るために

メガネレンズにはさまざまな種類がありますが、ほとんどのレンズには何らかのコーティングが施されています。反射を抑える「反射防止コート」、汚れを弾く「撥水コート」、キズに強くする「ハードコート」など、それぞれ性能に特徴があります。

しかし、これらのコーティングも万能ではなく、誤ったお手入れや扱いによっては簡単にはがれてしまうこともあります。だからこそ、毎日のお手入れでいかに優しく丁寧にケアするかが、メガネの寿命を延ばす鍵となるのです。

また、メガネを使用しないときにはケースに入れる、寝るときは外す、頭にのせない、などの基本的な扱いも同様に重要です。

まとめ:ちょっとした習慣が、大切なメガネを長持ちさせる

「からぶき」をしてしまう行為は、無意識のうちに多くの方がやってしまっていると思います。しかし、今回のニュースが伝えてくれたように、一見些細なこの動作がメガネレンズに大きなダメージを与えていることは決して軽視できません。

正しいお手入れを心がけることで、レンズの寿命が延びるだけでなく、クリアな視界を保ち、日常生活の快適さにも大きく貢献します。

メガネは視力の補助器具であるだけでなく、自分の印象を左右する大切なアイテムです。だからこそ、「拭き方」ひとつをとっても丁寧に、大切に扱いたいもの。今まで知らずにからぶきをしていた方も、今日から新しいお手入れ習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?

一度傷ついてしまったレンズは、治すことができません。だからこそ、傷つけないための習慣作りがなによりも大切です。メガネユーザーとして、あなた自身の目とアイテムを守るために、ぜひ正しいお手入れを心がけていきましょう。