経済

氷の売り上げ好調 4年連続で拡大

氷の売り上げが伸び続ける背景

氷の需要が拡大し、連続して市場が拡大しています。背景には、猛暑などの気候要因だけでなく、ライフスタイルの変化が重なっています。テイクアウトの普及で「氷が前提」のドリンク(アイスコーヒー、ティー、フラッペ、タピオカ、スムージーなど)が身近になり、家庭でも同じ感覚で楽しむ文化が根づきました。さらに、おうち時間の充実や家飲みの定着で、ハイボールやカクテル、ウイスキーのロックなど、氷の質が味わいを左右するシーンが増えています。

コンビニやスーパーの売り場では、ロック用の大粒氷、クラッシュ氷、球体やダイヤ型の“見せる氷”、透明度の高い「純氷」など、用途別のラインアップが拡充。冷凍庫の自動製氷では賄いきれない量や透明度、ニオイ移りの問題を解決する「買う氷」が、日常のちょい足しからアウトドアまで幅広く支持されています。

どんな人が氷を買っているのか

  • 家飲み派:ウイスキーや焼酎のロック、ハイボール用に大粒・透明氷を選ぶ人が増加。
  • コーヒー&ティー派:水出し・急冷のアイスドリンクを毎日楽しむため、まとめ買いするニーズ。
  • アウトドア派:キャンプ、BBQ、スポーツ観戦での保冷・ドリンク用に、袋氷+保冷剤を併用。
  • スイーツ派:おうちかき氷、フラッペ作りにクラッシュ氷が便利。

「氷の質」がドリンクを変える

氷は単なる冷却材ではありません。溶け方・表面積・透明度が味に直結します。大粒・透明な氷は溶けにくく、アルコールやコーヒーの風味を薄めにくいのが特長。クラッシュ氷は急冷・急飲む向きで、爽快な口当たりを演出します。自宅の自動製氷は手軽ですが、冷凍庫内の食品のニオイが移りやすく、長期保存で霜が付きやすいことも。用途ごとの使い分けが満足度を大きく左右します。

自宅で“氷の満足度”を上げるコツ

  • 清潔第一:製氷皿や保存容器は週に一度は洗浄。冷凍庫の脱臭も忘れずに。
  • 保存は密閉&短期:フタ付き容器かジッパーバッグで。長くても数日で使い切る。
  • グラスを事前に冷やす:氷の持ちがよくなり、結露も減りやすい。
  • 透明氷の近道:沸かした水を冷ましてからゆっくり凍らせる、断熱容器を使うなどで白濁を軽減。
  • アウトドアは二重保冷:氷+保冷剤+クーラーボックス。開閉回数を減らすと保冷力が続く。

家計と環境のバランスも意識

買う氷は手間が省けておいしい一方、毎回の購入コストや輸送・包装も増えます。日常は自宅製氷、来客時や特別なドリンクは市販の大粒・透明氷と、上手に併用するのが賢い選び方。まとめ買いした氷は、飲み物だけでなく、常備菜の急冷やアイスバス(茹で野菜の色止め)に活用するとムダが出にくくなります。

おすすめアイテムで氷時間をもっと快適に

  • ポータブル製氷機:来客やホームパーティー、アウトドア前夜の仕込みに。短時間で多く作れて衛生的。
  • 真空断熱タンブラー:氷が長持ちし、結露しにくくデスクワークにも最適。
  • フタ付き大粒製氷皿:ロック向けの大きな透明氷に挑戦。ニオイ移りを防ぎ、冷凍庫内も整う。
  • 電動アイスクラッシャー:カクテルやかき氷、フラッペ作りの幅が広がる。
  • 高保冷クーラーボックス:キャンプやBBQ、買い物帰りの生鮮保冷にも大活躍。

まとめ:氷は“暮らしの温度”を整える名脇役

氷の売れ行き好調は、冷たい飲み物への欲求だけでなく、快適さや体調管理、見た目の心地よさまで含めた“総合的な心地よさ”を求める人が増えているサインです。日々の一杯からアウトドアの非日常まで、氷を上手に選んで使えば、暮らしはもっと軽く、涼しくなります。今日からは「なんとなくの氷」ではなく、「目的の氷」を選んで、味も体験もワンランク上へ。

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