2024年参議院選挙、7月20日投開票が確定的に 〜国民の声を未来へつなげる一票を〜
2024年7月20日に、参議院議員通常選挙(以下、参院選)の投開票が実施される見通しが確定的となりました。これは総務省や選挙管理委員会関係者から正式に示された日程であり、今回の参院選が持つ重要性をあらためて国民全体で考える機会となるでしょう。
本記事では、今回の参院選の概要から、投票の意義、そして私たち一人ひとりが果たすべき役割について、わかりやすく丁寧に解説していきます。政治に詳しくない方や、これまで投票に関心がなかった方にも、選挙がいかに私たちの暮らしに結びついているかをお伝えできれば幸いです。
■参院選とは何か
参院選とは、国会を構成する二院のうち、参議院の議員を選出する選挙です。参議院は定数248人のうち半数が3年に1度改選される仕組みとなっており、今回の選挙ではその半数、つまり124議席が争われます。
選挙区と比例代表の二つに分かれており、選挙区では各都道府県単位で候補者個人に投票し、比例代表では政党に投票する方式がとられています。比例代表での投票結果に基づいて各党に議席が配分されるため、「政党の考え」や「政治理念」に基づいて票を投じることが可能です。
■7月20日に決定した背景と流れ
例年、参院選は6月下旬から7月中旬にかけて行われることが通例ですが、今回は諸般の事情により、7月20日(土曜日)に投開票が行われる方向で最終調整されています。通常、告示日は投票日の17日前に設定されるため、今回の告示日は7月3日(水曜日)になる見込みです。
この日程で進む場合、立候補者の届け出や選挙運動のスケジュールも確定し、政党や候補者は本格的な活動に向けて準備を進めることになります。
大きな政治的改革が想定される状況下、今回の参院選は国家の今後を左右する大きな分岐点とも言えるものです。
■投票率を上げることの重要性
日本において、若年層を中心とした低い投票率が長年問題視されています。前回の2022年参院選では、全体投票率は52.05%と過半数をわずかに超えた程度にとどまりました。特に20代では約36%と、選挙に対する関心の低さが顕著に表れています。
しかしながら、投票とは「自分の声を政治に反映させる最も直接的かつ有効な手段」です。私たちが日々の暮らしの中で感じるさまざまな疑問や不満──教育のこと、年金のこと、育児支援や医療制度など──すべてはこの政治に大きく左右されます。
投票権を持っている私たちは、その一票で社会の方向を少しずつでも変える力を持っています。それは特別な能力や知識がなければできないものではありません。関心を持ち、一票を投じること。それだけでも、政治は私たちの暮らしと確かに結びついているのです。
■情報に触れ、比較し、判断する
選挙に行くためには、まず情報を得ることが第一歩です。各政党の政策や候補者の主張は、テレビ報道、新聞、政党の公式HP、SNS、動画配信など、さまざまなメディアを通じて発信されています。最近では、選挙公報をオンラインで閲覧できる自治体も増え、より手軽に情報にアクセスすることが可能になっています。
「誰に投票すればよいか分からない」と感じる方は、まずは自分の考えや関心のある課題を整理したうえで、それに近い主張を掲げる候補者や政党を比較検討してみましょう。一人ひとりの想いが「一票」となり、積み重なった声が大きな波となります。
■期日前投票と郵便投票も上手に活用
「当日は仕事で時間がない」「子どもがいて外出しづらい」というような理由から、投票に行けないと諦めてしまう方も少なくありません。しかし、今では全国の市区町村で期日前投票や郵便投票が充実しています。
期日前投票は、投票日の公示から前日まで指定の会場で自由に行うことができ、本人確認の書類さえ持参すればスムーズに投票できます。また、高齢者や障がいをお持ちの方、長期出張等の事情で現地に行けない方々には、郵便投票の制度も活用されています。
時間や場所に制約されずに投票できるこれらの制度は、私たちの貴重な権利を行使する助けとなっています。ライフスタイルに合わせて、上手に活用していきましょう。
■若者・社会人こそ、次世代の社会をかたちづくる存在
政治は、すぐに結果が見えるものではありません。そのため、特に若い世代では「政治は自分たちに関係ない」と思いがちです。しかし、教育制度や就職環境、住宅政策、さらには将来の年金など、若者こそ政治の大きな影響を受ける存在です。
また、地域の議員がどのような支援制度を推進しているかによって、子育てや仕事に関する支援の質と量が大きく異なってくることもあります。たとえば保育園の整備、奨学金制度、非正規雇用の待遇改善などはすべて、議会での議論と決定によって変化していくものです。
つまり、政治は「今を生きる人」にとっても、「これからを生きる人」にとっても、密接な関係があるものです。次の世代がより豊かに、より安心して暮らせる社会を築くためには、今、私たちが声を上げ、選択することが重要です。
■まとめにかえて──あなたの一票には大きな意味がある
2024年7月20日に実施される参議院選挙。わたしたちの暮らしに直結する政策の方向性や、社会のあり方に深く関わる選挙となります。
選挙は「遠い存在」ではありません。一人ひとりの思い、願い、目指す社会が「一票」というかたちで政治につながる貴重な機会です。このチャンスを見逃さず、自分たちの未来をよりよくするための第一歩として、ぜひ投票に参加しましょう。
さまざまな事情で投票に参加できなかった方々の想いも込めて、そして継続的に「声をあげる文化」をつくっていくためにも、2024年7月20日——あなたのその一票には未来を変える力があります。
さあ、私たちの声を未来へつなげる選挙に、参加してみませんか?