2024年1月24日、アジアカップ2023(カタール開催)グループステージ第3戦で、日本代表(森保ジャパン)はインドネシア代表と対戦し、3−1で勝利を収めました。この勝利により、日本はグループDの2位通過を決定し、決勝トーナメント進出を果たしました。大会の序盤から注目を集めていた森保ジャパンが、グループ最終戦でどのような試合を見せたのかを振り返ります。
■ 試合前の状況と背景
第3戦を迎える前の日本代表は、初戦でベトナムに4−2で勝利したものの、続くイラク戦では1−2で敗れ、グループステージ突破が確定していない状況にありました。グループDは日本、イラク、インドネシア、ベトナムの4か国で構成されており、この試合に敗れた場合は最悪の場合グループ敗退の可能性もあった重要な局面でした。
森保一監督は、これまでの先発メンバーから数人を入れ替えて臨み、守備の安定と攻撃力の両立を図ろうとしていました。一方、インドネシアもこの試合に勝てば自力でのグループステージ突破の可能性が残されており、互いに背水の陣で激突した試合であったことが分かります。
■ 前半:日本が主導権を握る展開
試合開始から日本は積極的にボールを支配し、相手ゴールに迫るシーンを多く作りました。特に目を引いたのは、前線の選手たちによる流動的なポジショニングと速いパスワーク。それによりインドネシア守備陣は翻弄され、日本が試合の主導権を握る形となりました。
前半12分、日本は相手DFのファウルによりペナルティキックを獲得。このPKを堂安律選手が冷静に決め、早々にリードを奪います。これで日本は精神的にも余裕を持ち、以降のプレーに安定感を加えることができました。
PK得点後も、日本は中盤での高い位置からのプレッシングを続け、ボール奪取からショートカウンターにつなげようとする姿勢を見せました。守備面では、吉田麻也選手を中心にインドネシアのカウンターを的確に抑え、前半を1−0で折り返します。
■ 後半:追加点で勝利を手繰り寄せる
後半開始直後からも、日本は攻撃の手を緩めず、試合の主導権を維持します。後半6分には、南野拓実選手のシュートが相手DFに当たりオウンゴールを誘発。得点は日本に与えられ、2−0と点差を広げることに成功しました。
この得点により、インドネシア側の動きにも焦りが見られるようになり、中盤でのスペースが大きくなったことで、日本の攻撃がさらに活性化します。日本はテンポの良いパス回しとサイドからの突破で何度もチャンスを演出し、試合を完全に掌握しました。
後半ロスタイムには、上田綺世選手が試合を締めくくる3点目を追加。相手ゴール前での冷静なフィニッシュが光り、日本の完勝を決定づけました。
試合終了間際、集中力がやや切れたかインドネシアに1点を返されたものの、最終スコアは3−1。森保ジャパンはグループステージの最終戦をきっちり勝ち切り、ベスト16進出を決めました。
■ 試合後の森保監督と選手たちのコメント
試合後のインタビューで、森保一監督は「選手たちがプレッシャーのかかる局面の中、しっかりと自分たちのサッカーを貫いてくれた」と語り、選手一人一人のパフォーマンスを讃えました。特に、試合前から浮上していた守備の不安に対しては、チーム全体での連携が改善されてきていることに手応えを感じている様子でした。
また、PKを沈めた堂安律選手は「まずは決勝トーナメントに進めたことが大きい。次の試合もチームとして戦い続けたい」と意欲を語り、今後の試合に向けてのモチベーションを高く保っています。
■ 気になる今後の対戦相手と展望
グループ2位通過となった日本代表は、決勝トーナメント1回戦でグループEの1位と対戦することが決定。現段階では対戦相手の最終確定はされていませんが、アジアの強豪国がひしめく中での戦いが予想され、厳しい試合になることは間違いありません。
森保監督は、このインドネシア戦を基により安定した守備と効率的な攻撃の両面を構築し、優勝へ向けてチームの完成度を高めていく必要があります。特に今大会では、アジア各国のレベルが均衡しており、ちょっとした隙が命取りになる展開が増えています。メンバーのコンディション管理や今後の戦術的柔軟性が鍵を握るポイントとなるでしょう。
■ 日本サッカーファンの声:期待は高まる一方
この試合における日本代表のパフォーマンスには、SNSをはじめとしたインターネット上でも多くの称賛の声が寄せられています。「内容も結果も伴った素晴らしい試合だった」「これぞ日本代表という試合運び」「次の勝利にも期待したい」といった感想が多く見られ、国民的な注目がさらに高まっていることを実感させられます。
特に大会前から大きな期待が寄せられていた選手たちが、順調に成果を出し始めていることは、大会終盤戦に向けた大きな追い風となるに違いありません。
■ 最後に
アジアカップ2023におけるインドネシア戦での勝利は、日本代表にとってグループステージの大きな山場を乗り越えたという意味で非常に価値のあるものでした。試合全体を通して、日本は自分たちのスタイルを貫き、攻守に渡ってバランスの取れた戦いを展開しました。
これから始まる決勝トーナメントは、一戦一戦がさらに過酷なものになりますが、日本代表はこのインドネシア戦で得た成功体験と自信を糧に、一丸となってアジアの頂点を目指していってほしいものです。サポーターとしても日本代表の活躍から目が離せません。次の戦いにも全力でエールを送りましょう。