Uncategorized

遅れてやってきた梅雨、九州北部と四国で本格化へ──今すぐ始める命を守る防災対策

2024年の梅雨入り、九州北部と四国で発表される:命を守る備えを

2024年6月18日、気象庁は九州北部と四国地方の梅雨入りを発表しました。平年より1週間以上遅れての発表となり、これまで晴天が続いていた地域にもいよいよ本格的な雨の季節が訪れます。梅雨入りが大幅に遅れた背景や今後の大雨への警戒、そして私たちが取るべき備えについて、詳しく解説していきます。

九州北部と四国、ようやく梅雨入り

今回の気象庁の発表によると、対象地域は九州北部(福岡、佐賀、長崎、大分)と四国(香川、愛媛、徳島、高知)で、6月18日に梅雨入りしたと見られるとのことです。平年の梅雨入り時期は九州北部が6月5日ごろ、四国が6月5日ごろとなっており、今年はおよそ2週間近く遅れての梅雨入りとなりました。

この遅れの主な要因は、日本の上空に張り出していた高気圧の影響で、太平洋高気圧の勢力圏がいつもより北に居座っていた点にあります。この影響で本来梅雨前線が日本付近に停滞するはずの時期に、前線が南下できず、梅雨のような空模様が見られなかったのです。

梅雨が遅れたからといって、安心できるわけではありません。むしろ、今後は遅れて梅雨前線が一気に活発化し、大雨をともなった梅雨になるおそれがあります。

大雨への警戒を呼びかけ

気象庁や各地方自治体では、例年にも増して大雨への警戒を呼びかけています。梅雨入り直後から前線が活発化すると、線状降水帯などの集中豪雨が発生する可能性が高まります。

特に九州北部や四国は、過去にも数多くの水害や土砂災害に見舞われた地域です。2018年の西日本豪雨では、多くの命が奪われ、大規模な浸水や地滑りが発生しました。地形的に山間部が多く、雨水が急激に流れ込む河川があることから、短時間の降雨でも災害のリスクが高くなります。

今回の梅雨では、このような豪雨が懸念される期間が短期間に集中する可能性があるため、事前の備えが一層重要になります。

気象庁は6月18日から20日にかけて、特に太平洋側を中心に局地的に激しい雨が降るとしており、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨も予測されています。落雷や突風などの気象現象にも警戒が必要です。

私たちにできる備えとは?

こうした気象の変化に対し、私たちが今できる防災対策とはどのようなものでしょうか。以下に、梅雨シーズンの防災対策として取り入れておきたいポイントをまとめました。

1. ハザードマップの確認
自治体が提供するハザードマップを事前に確認しておきましょう。自宅や職場、通学路が洪水や土砂災害の危険区域に該当しているかをチェックすることが、初動対応の鍵となります。

2. 避難場所の把握と経路確認
もし避難が必要になった際に、どこに避難するのか、どのルートで向かうべきかを把握しておくことが大切です。移動中に危険な箇所がないかも併せて確認しておきましょう。

3. 非常持ち出し袋の準備
最低限の食糧、水、ライト、携帯電話の充電器、薬などを入れた非常持ち出し袋を準備しておきましょう。特に天気予報で「警戒」が出されたときにはすぐ持ち出せるよう、玄関などに置いておくのがおすすめです。

4. 最新情報の入手
気象情報はスマートフォンのアプリやテレビ、ラジオ、自治体からの情報メールなどで逐次確認しましょう。いざというときに、正確な情報を掴めているかどうかが命を守るカギになります。

5. 豪雨における行動判断
夜間に恐れられるのが「気づかないうちに災害が進行している」状況です。少しでも危険を感じたら、早めの避難を。避難行動は「もしかして」と思った瞬間が、一番重要です。

今後の天気に注視を 〜早期避難の意識を〜

今回の梅雨入り発表を受けて、改めて「自分の地域には関係ない」と思わず、少しでも天気が荒れそうであれば注意深く気象情報を見る習慣をつけることが大切です。

また、子育て中の家庭や高齢者がいる世帯など、避難に時間がかかるケースでは事前に支援体制について家族や地域と話し合いをしておくことも、防災の第一歩です。

災害はいつ起こるかわかりません。普段の生活の中で、防災用品の見直しや情報感度を高めておくことで、いざというときにも冷静に対応できる準備が整います。

まとめ

2024年の梅雨は、異例の遅さで九州北部と四国に訪れました。しかし、これからが雨の本番です。短期間で集中する豪雨、予測できない突風や雷雨への備えがこれまで以上に求められています。

気象庁の情報をこまめにチェックし、災害に「備える姿勢」を忘れずに過ごしていきたいものです。日々の生活の中で、少しずつでもできる備えを。私たち一人ひとりの意識が、大切な命と暮らしを守る力になります。

雨の日々が続くこれからの季節、安全第一で過ごしてまいりましょう。