2024年パリ五輪へ――「みまひな」再結成に向けた強い絆と挑戦
2024年のパリ五輪に向けて、日本卓球界に大きな注目が集まっています。その中心にいるのが、「みまひな」ペアとして知られる伊藤美誠選手と早田ひな選手です。この2人は過去に数々の国際大会で活躍してきた名コンビ。長く日本の女子ダブルスをけん引してきた2人が、再び世界の頂点を目指して動き出しました。
「みまひな」とは、伊藤美誠選手と早田ひな選手の名前から取った愛称で、2019年の世界選手権銅メダル、2021年のWTTスターコンテンダー優勝など、華々しい実績を持つ名コンビです。一時はそれぞれのシングルスや他のダブルスにも集中していたこともあり、ペアとしての活動は限定的でしたが、2024年のパリ五輪に向けて再びタッグを組むという報道に、多くのファンが喜びと期待を寄せています。
2021年の東京五輪以降、伊藤選手はシングルスや混合ダブルスでの活動に注力し、早田選手もまたシングルスでの成績を重ね、日本のトップ選手としてそれぞれが活躍を続けてきました。しかし、世界を相手にするには、個の力だけではなく、信頼あるパートナーとの連携も不可欠であり、実績だけでなく相性や経験がものを言うダブルスにおいては、長年培ってきた相互理解と連携が大きな武器になります。
今回の再結成への意欲を示す報道は、2024年夏にフランス・パリで行われるオリンピック卓球女子ダブルス出場、そしてメダル獲得を目指す上での第一歩といえるでしょう。
注目すべきは、伊藤選手と早田選手がともに語った“もっと強くなった自分たちを見せたい”という姿勢です。10代の頃から世界を舞台にしのぎを削ってきた2人にとって、成熟した今、再びペアを組むというのは、すでに実績を超える“新しい挑戦”です。
卓球は非常にスピーディかつ頭脳戦な競技で、コンマ数秒の判断と反応が勝敗を分けます。そんな中で、ペアとしての連携はただの技術や戦術以上に、「空気を読む」「無言で意図を察する」ような阿吽の呼吸ともいえるコミュニケーションが求められます。その点において「みまひな」は、幼少期からのライバルであり、時にライバルを超えた同志として築いてきた信頼関係があります。再びペアとして戦うことは、単なる“再結成”ではなく、“進化したみまひな”を見ることになるでしょう。
パリ五輪を巡る道には、国内外のライバルだけでなく、これまでに経験した試練やプレッシャーを克服するメンタルの勝負も含まれます。伊藤美誠選手は東京五輪で混合ダブルス金メダル、女子団体銀メダル、女子シングルス銅メダルと3つのメダルを獲得し、日本女子卓球界を新たなステージへと引き上げました。一方の早田ひな選手も、WTTシリーズなどでの活躍に加え、2023年の全日本選手権で2年連続優勝を果たし、今や名実ともにエース候補の一人に数えられています。
再タッグを組む上では、さまざまな調整が必要となるでしょう。例えば試合スケジュールの調整、ダブルスでの新たな戦術の構築、そして何より相手国の猛追を振り払えるだけの絶対的な連携力の再構築です。これらは決して容易なことではありませんが、過去に数々の修羅場をくぐり抜けてきた2人にとっては、大きな壁であると同時に、大きなモチベーションにもなるはずです。
それぞれがこれまで積み上げてきた経験が、ペアとしての新たな武器になることでしょう。伊藤選手の高速卓球と予測不能な攻守、早田選手の安定性とパワー。2人が織りなすプレースタイルの融合は、まさに“化学反応”と呼ぶにふさわしいもので、観る者にワクワクと感動を与えてくれるものです。
ファンの間では、過去の「みまひな」ペアの活躍に思いを馳せ、「また一緒に戦う姿が見られるなんてうれしい」「パリ五輪でのメダル奪取を期待している」といった声が多く上がっています。また、SNSでは再結成に関する話題が一気に拡散され、“みまひな”トレンド入りを果たすなど、世間の注目度の高さを物語っています。
日本代表としての出場を目指すには、今後も多くの試合で結果を積み上げ、選考レースを勝ち抜いていかねばなりません。しかし、その試練こそが「みまひな」の成長の糧となり、世界を驚かせる布石にもなるのです。
2024年、私たちは「みまひな」という名コンビの第2章を目撃するチャンスに恵まれています。再び卓球台の前で並び立つ2人の笑顔、ハイタッチ、そして歓喜の瞬間を応援できる日を楽しみにしながら、これからの二人の挑戦を見守っていきたいものです。
未来の舞台へ向けて――進化する“みまひな”が再び世界を照らす時が、近づいています。