お笑い芸人・ハリウッドザコシショウ、地元静岡で冠番組スタートへ！愛と笑いに満ちた誕生秘話
芸人という職業には、時に人を心から元気づける魔法のような力があります。その力を持つ芸人の一人であり、独特の芸風と強烈なキャラクターでテレビやライブ会場に笑いを巻き起こしてきたハリウッドザコシショウ。2024年6月、そんな彼にとって記念すべきニュースが報じられました。彼の故郷である静岡県の静岡朝日テレビにて、初となる冠番組『ザコシの笑いゴリラ』がスタートするのです。
この番組が誕生するに至った背景には、ザコシショウ自身の強い地元愛と、地域の放送局との信頼関係、そして何より「地元を元気にしたい、笑顔を届けたい」という思いがありました。
ザコシショウが静岡に帰る理由──原点への回帰
ハリウッドザコシショウ、通称ザコシは、静岡県静岡市の出身。1990年代から活動を始め、徐々にコアなお笑いファンの間で注目を集める存在となりました。唯一無二の誇張モノマネや突き抜けたパフォーマンスは、最初は「理解されにくい芸風」として扱われた時期もありましたが、2016年には見事『R-1ぐらんぷり』にて優勝を獲得するなど、その実力を誰もが認めるものとなりました。
そんな彼にとって、地元である静岡への思いは常に特別なものだったといいます。テレビ番組やライブなどで度々語られる地元トークや、静岡ローカルCMへの出演など、彼の活動の随所に「故郷への愛」が感じられます。そんな中、彼の地元静岡のテレビ局である静岡朝日テレビと手を組み、新たな笑いを地元から届けようというプロジェクトが始動することとなったのです。
番組タイトルと番組内容──「ゴリラ」が象徴する、その熱意
番組のタイトルは『ザコシの笑いゴリラ』。このユニークな名前には、ザコシショウらしいパワフルでインパクトのある印象だけでなく、「地元に笑いを投下する原始的な衝動」とも言える想いが込められているのではないでしょうか。
番組では、地元静岡の特色を生かしたロケや、一般市民との交流、芸人とのコラボレーションなどが予定されているとのこと。ザコシショウの持ち前の自由奔放な笑いが、静岡の風景や人々とどう絡み合い、どんな化学反応を起こすのか、今から大きな期待が寄せられています。特に、彼のキャラクターが映えるご当地企画や、ローカル色を活かしたコーナーは、視聴者にとっても新鮮で親近感の湧く内容となるでしょう。
誕生のきっかけは「声かけ」──静岡朝日テレビとの信頼関係
今回の冠番組誕生のきっかけは、静岡朝日テレビからの「ザコシさんで番組を作りたい」という熱烈なオファーにあったといいます。同局は、これまでにも地域密着型の番組づくりに注力してきており、静岡出身で全国的に活躍しているザコシショウとのタッグには、満を持しての期待が込められています。
またザコシショウ自身も、このオファーに強く感動したと語っており、「静岡で、自分の冠番組を持つことが夢だった」とその喜びを滲ませました。地元の人々と一緒に番組を作り上げていくことで、自身の笑いがもっとダイレクトに届くという実感が、彼にとってはかけがえのないものとなることでしょう。
地元芸人の起用による地域貢献
さらに注目したいのは、番組内でザコシショウが、地元静岡の若手芸人や、静岡にゆかりのあるタレントなどと積極的に共演していくという方針です。これにより、静岡の隠れた才能がテレビに登場する機会が増え、地域に新たなお笑い文化が芽生える可能性も広がります。
地元に根ざした番組制作は、視聴者にとっても「自分たちの日常が切り取られている」という実感を呼びやすく、地域愛を高めるきっかけにもなるでしょう。ザコシショウだからこそできる“地元指向”の番組スタイルは、多くの地元ファンやファミリー層からも支持されそうです。
静岡発の全国区コンテンツへ──新たなモデルケースとして
現在、多くの地方局では人材や制作費の制約により、大規模な番組制作が難しくなっているのが現状です。その中で、すでに全国的に知名度を持つ芸人が地元で冠番組を持つというスタイルは、新たなローカル番組の在り方としても注目されています。
地元の愛されキャラが中心となり、その地域ならではの魅力や文化を発信していくスタイルは、地方創生やコンテンツのローカライズという観点からも非常に意義深いものです。テレビ離れが進む中で、地元に根ざしたテレビ番組が再び人々の関心を集め、地域活性化の起点にもなり得る──そんな可能性を『ザコシの笑いゴリラ』は秘めています。
これからの展望と期待感
番組は2024年7月よりスタート予定。第1回放送に向けて、すでに準備が着々と進められているとのことです。ザコシショウは「独特すぎて地上波では難しいと思われた俺の番組が、まさか地元で始まるとは……」と冗談を交えつつ、感慨深げに語っています。
多くのファンが期待するのは、彼のトレードマークでもある「濃すぎるモノマネ」や「フリースタイルな芸風」が、地元静岡というリアルな舞台でどのように展開されていくのかという点。観光やグルメイベントとのコラボなど、地域を巻き込んだ大型企画などにもぜひ注目したいところです。
おわりに──笑いの力で地元をもっと元気に
人々の心にポジティブなエネルギーを吹き込む力を持つ“笑い”。今、ザコシショウが静岡で始めようとしているのは、まさにその笑いの力を最大限に活かし、あらゆる世代に元気と希望を届けるという挑戦です。
『ザコシの笑いゴリラ』は、単なるバラエティ番組ではないかもしれません。それは、ひとつの地域と芸人が深く結びつくことで生まれた、心温まるドキュメントであり、そして本物のエンターテインメントです。
笑いで地元をつなぎ、人を元気にする。その取り組みを、私たちも一緒に応援していきましょう。今後のザコシショウの活躍、そして『笑いゴリラ』の展開に、どうぞご期待ください。
