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ラクリマクリスティー、12年ぶりの再結成──時を超えて蘇る「キリストの涙」

2024年、J-ROCKシーンに熱い話題が舞い込んできました。1990年代後半から2000年代初頭にかけて活躍し、多くのファンに愛されてきたロックバンド「LACRIMOSA」──通称「ラクリマクリスティー」(正式には「Λucifer」ではなく、「La’cryma Christi」)が、12年ぶりの再結成を発表しました。

目次
1. ラクリマクリスティーとは?
2. 活動休止までの軌跡
3. 12年ぶりの再結成、その理由は?
4. 復活後の活動内容について
5. ファンの反応とその熱量
6. 再結成が持つ意味
7. 音楽は時代を超える
8. まとめ

1. ラクリマクリスティーとは?

「ラクリマクリスティー(La’cryma Christi)」は、1991年に大阪で結成されたヴィジュアル系ロックバンドです。その名はラテン語で「キリストの涙」という意味を持ち、幻想的でドラマティックな世界観を特徴としています。

デビュー当初はインディーズシーンで注目を集め、1996年にはメジャーデビュー。1997年に発表された楽曲「未来航路」などがオリコンチャートを賑わせ、一躍人気バンドの仲間入りを果たしました。

メンバーはTAKA(ボーカル)、HIRO(ギター)、KOJI(ギター)、SHUSE(ベース)、LEVIN(ドラム)の5人で構成されており、それぞれが他のアーティストとのコラボやサイドプロジェクトを経て、多様な音楽性を吸収してきました。

2. 活動休止までの軌跡

2000年代に入り、音楽シーンの潮流やメンバーのソロ活動などの影響もあり、ラクリマクリスティーは2005年にいったん実質的な活動を休止しました。2012年にはバンド結成20周年を記念する再結成ツアーが行われましたが、それも短期間にとどまりました。

そして、その直後の2014年、ギターのKOJIさんが病気のため早逝。彼の死はファンだけでなくバンドメンバーにとっても大きな衝撃でした。彼を偲ぶライブイベントが開催されるなど、一度解散したバンドの絆の深さが多くの人の心を打ちました。

3. 12年ぶりの再結成、その理由は?

今回発表された再結成は、2024年現在で最後の全国ツアーから12年を経たものです。再結成に至った背景には、やはり残る4人の「音楽への情熱」と「ファンへの感謝」がありました。

それぞれが個別の音楽活動を重ねていく中で、改めて「ラクリマクリスティー」としての音楽が持つメッセージ性や世界観が、今再び必要とされているのではないか、と感じたと語っています。また、亡きKOJIさんへの想いを形にしたいという気持ちが、再集結の原動力になったとも述べられています。

再結成は、ただの懐古的な活動ではなく、「今のLACRIMAとして何ができるのか」を問い直す真摯な想いから生まれたものだと言えるでしょう。

4. 復活後の活動内容について

ラクリマクリスティーは、再結成に合わせて2024年秋に全国ツアーを開催予定であることを発表しました。さらに、新曲の制作も進行しており、今の時代に合った新たな音楽も届けていくとのことです。

なお、ギターとしてはKOJIさんのパートをサポートメンバーが担当する形にはなりますが、バンドとしての世界観や音楽性は変わらず継承される予定です。ライブ構成にも、過去の代表曲と新曲、両方がバランス良く組み込まれるとのことで、世代を超えて楽しめる内容になりそうです。

5. ファンの反応とその熱量

再結成のニュースが報じられると、SNSやニュースサイトのコメント欄には喜びの声があふれました。

「学生時代を思い出す!」、「まさかこんな日が来るなんて」、「絶対にライブ行きたい」など、再結成を祝福する投稿が相次ぎ、ラクリマクリスティーの音楽がどれほど多くの人の心に残り続けていたかが、あらためて明らかになりました。

音楽の記憶は人生の一部です。ラクリマの楽曲を聴いていた当時の風景や感情がよみがえる感覚が、多くのファンに共有されているのです。

6. 再結成が持つ意味

日本のロックシーンにおいて、ヴィジュアル系バンドの再結成は希少ではありませんが、ここまで多くのファンの記憶と結びついているバンドの復活は特別です。懐かしさだけでなく、「今何を歌ってくれるのか」という期待感も相まって、音楽における“再生”の力を感じさせてくれます。

また、音楽は時代を超えて人々の心に残るもの。10年以上の歳月を経ても、求められ続けたからこそ実現した再結成は、これまで支えてきたファンへの最大のプレゼントといえるでしょう。

7. 音楽は時代を超える

1990年代から2000年代初頭、日本の音楽シーンは豊かで、個性あふれるバンドが群雄割拠していました。ラクリマクリスティーもその一翼を担い、独自の世界観と演奏力でシーンを牽引しました。

時代が変わり、音楽の形はデジタル中心となってきましたが、バンドが生演奏で届ける一音一音には、今も変わらぬ魅力が宿っています。ギターリフ、ボーカルの強いメッセージ、それぞれの楽曲に込められた物語──これらがライブで再び鳴り響くことを想像するだけで、胸が熱くなります。

8. まとめ

12年ぶりの再結成を果たすラクリマクリスティー。そのニュースは、かつて音楽で心を揺さぶられた人々にとって、この上ない朗報でした。

音楽には、人を癒やす力や、時間を巻き戻す魔法があります。それを信じ続けて活動を再開した彼らの姿は、音楽の持つ可能性と美しさを私たちに改めて教えてくれます。

これから発表されるライブスケジュールやニューリリースが待ち遠しいですが、何よりも「今を生きるラクリマ」に出会える喜びを、多くのファンと分かち合いたいと思います。

2024年──奇跡のページが、また1枚めくれました。