Uncategorized

益若つばさとFukase、8年愛に終止符──静かに歩み出す新たな道

2024年6月、芸能界に激震が走った。モデルで女優の益若つばささんと、人気バンド「SEKAI NO OWARI」(通称セカオワ)のボーカルであるFukaseさんが8年間にわたって続けてきた交際に終止符を打っていたことが報じられ、ファンの間に大きな衝撃と反響を呼んでいる。

この突然の報道は、6月17日に公開された週刊女性PRIMEの取材記事によって明らかになったものだ。記事によると、すでに2人とも新しい生活へと踏み出しており、破局は穏やかに話し合いの末の決断だったという。

破局報道が初めて流れたのは2024年3月であり、一部週刊誌が「昨年中に別れていた」と報道していたが、当時、双方の所属事務所は沈黙を貫いていた。今回の記事で、関係者の証言をもとに正式に破局が確認された形になった。

福祉と芸術の狭間で——Fukaseの歩み

SEKAI NO OWARIのFukaseさんは、その個性的な世界観と内面の葛藤を赤裸々に表現する歌詞で、多くのファンを魅了してきた。1985年生まれの彼は、若い頃から精神的な困難を抱えていたことを告白しており、その経験が彼の音楽活動にも深い影響を与えている。

一時は精神病院に入院していた過去があることを自ら語り、自伝的ドキュメンタリーなどでもその様子が描かれている。特に、自分のアイデンティティや病との向き合いをテーマにした楽曲は、同じような悩みを抱える多くの若者たちの心に寄り添う存在となった。2010年にメジャーデビューを果たしたSEKAI NO OWARIは、以後数々のヒット曲を飛ばし、国内外で絶大な人気を博すバンドへ成長していった。

一方で、Fukaseさんのセンシティブな側面に寄り添えるようなパートナーの存在も、ファンの間では大きな関心事だった。

“カリスマギャル”から“ママタレモデル”へ——益若つばさの変遷

益若つばささんは、2000年代半ば、「Popteen」の専属読者モデルとして爆発的な人気を獲得し、“つーちゃん”の愛称でティーン世代から絶大な支持を集めた。そのルーツは、ギャル文化全盛期の中で突如現れた等身大の“おしゃれ番長”としての存在感だ。

1985年生まれの彼女は、若干20歳にして結婚・出産を経験。幸せの絶頂に思われたが、2008年に離婚。一児の母として活動の幅を広げる中で、コスメやファッションブランドをプロデュースする実業家的センスも発揮し、“ママモデル”としても確固たる地位を築いていく。

彼女のインスタグラムやSNSは常に注目を集め、自己プロデュースを巧みにおこなうスタイルは、令和のインフルエンサーにも多大な影響を与えている。

益若さんとFukaseさんの関係が初めて公になったのは2015年末。当時、2人は堂々と交際を認め、公の場でもツーショットを披露するなど、オープンな関係を続けていた。益若さんの息子は、Fukaseさんとも良好な関係を築いており、“パパみたいな存在”とも言われていた。

互いに“居場所”になっていた8年間

それぞれに過去のトラウマや感情を抱える益若さんとFukaseさん。2人の交際は、当初から“ただの芸能人カップル”ではなく、互いの傷を癒すような深い繋がりがあるように見えた。

実際、SEKAI NO OWARIの楽曲『イルミネーション』や『Love the warz』などには、愛する人への深い感情が滲む歌詞が多く、ファンの中には「これは益若さんへの思いではないか」と受け止める人もいた。

一方で、益若さんも自身のインスタグラムやメディア出演を通じ、Fukaseさんの音楽活動を支える様子や、何気ない日常の幸せを発信して続けていた。ときには子育てに関する話題にも触れ、彼の存在が自らと息子の生活に調和をもたらしていたことを感じさせた。

しかし、時が経るにつれて、関係にも少しずつ変化が表れていった。SEKAI NO OWARIは活動の幅を海外にも広げ、Fukaseさんはアートや映像作品にも携わるなど、多忙なスケジュールが続いた。益若さんも自身のブランドを複数展開し、母として、ビジネスウーマンとして多方面での活動を展開していた。

互いの道を選んだ静かな別れ

週刊女性PRIMEによると、2人は“喧嘩別れ”などではなく、あくまで「お互いの未来を尊重して決断した」と関係者は語っている。公私にわたり支え合ってきたパートナーが、あえて距離を保ち、それぞれの道を歩むことは決してネガティブなことではない。成熟した人間関係だからこそ、別れの形も穏やかであったのかもしれない。

芸能界では、長年のカップルや夫婦が突然破局することは珍しくない。しかし、それぞれがこれまで見せてくれた日常や幸せの様子は紛れもない“真実の愛”の証でもあり、ファンにとっても心温まる思い出として残っている。

また、今後についても、それぞれが新しい人生をどう歩んでいくのか、引き続き温かく見守りたいという声が多く上がっている。特に、益若さんは子どもを育てながら芸能活動を続け、またFukaseさんもSEKAI NO OWARIとしてアリーナツアーなど大規模な活動を計画していると報じられており、それぞれにとって未来は希望に満ちている。

別れが悲しいという気持ちはあれど、互いに多くを与え合い、支え合った8年間は、彼らにとっても、そしてファンにとっても特別な時間であったことは間違いない。

その事実を胸に、それぞれが新しいステージへと進む今、私たちができるのはただ一つ。「ありがとう」と「これからも応援しています」の言葉を贈ることだろう。