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Uターンラッシュ本格化、関越道で最大45km渋滞―GW後半は分散移動と安全運転を

ゴールデンウィークUターンラッシュ、最大45kmの渋滞も―4日は高速道路上下線で混雑

2024年5月4日(土)、全国の高速道路網では大型連休のUターンラッシュが本格化し、行楽帰りや帰省先からの移動によって上下線ともに大規模な交通渋滞が発生しました。NEXCO各社および日本道路交通情報センター(JARTIC)によると、一部の路線では最大で45kmに及ぶ渋滞が発生し、多くのドライバーが通常よりも大幅に長い移動時間を強いられる結果となりました。

本記事では、各高速道路で発生した渋滞状況やその要因、今後の見通しについて詳しく解説するとともに、交通集中を回避するためのポイントや、安全運転のためのアドバイスもご紹介します。

最大の渋滞箇所は関越道下り45km

この日最大の渋滞となったのは、関越自動車道下り線の埼玉県花園IC付近で、午前中にかけて最大45kmにも及ぶ車列が発生しました。これは多くの観光地を擁する群馬県や新潟県方面からの帰路につく車両が集中した結果であり、ピーク時には車両の動きが完全にストップするほどの混雑となりました。

また、上り線(東京方面)でも渋滞は激しく、東名高速や中央道、東北道などの主要路線で10km〜30km規模の渋滞が断続的に発生しました。特に東京都心に向かう車線では、夕方以降にかけて渋滞が長時間にわたって継続し、多くの利用者からは「数時間かかった」「想定以上だった」と声が上がっています。

渋滞の背景にあるのは「集中する移動」と「天候の影響」

今年のゴールデンウィークはカレンダー上、5月3日(憲法記念日)が金曜日、4日(土)みどりの日、5日(日)こどもの日と3連休となり、最長で10連休を取れるスケジュールになっていました。そのため、旅行や帰省をする人が例年よりも多く、4日にUターンラッシュのピークが集中する形となったのです。

さらに、3日までは全国的に晴天が続いたことも、行楽地への移動を後押しし、多数の人出が集中する要因となりました。そして、4日の午後からは関東や関西の一部地域で雨天の予報も出ており、「早めに帰ろう」という動きが強まったことで、渋滞の規模が一層拡大したと考えられています。

高速各社、ピーク分散を呼びかける

こうした混雑状況に対応するため、NEXCO東日本・中日本・西日本の各社は、SNSや公式サイトなどを通じてリアルタイムの交通情報を発信すると同時に、ピーク時間や混雑箇所を避けた利用を呼びかけています。

また、交通集中対策の一環として一部のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)では、仮設トイレの増設や臨時駐車スペースの開放などの対応が取られました。混雑時においても安全かつ快適に移動できるよう、これらの施策が講じられています。

帰省ラッシュとUターンラッシュの違いとは

大型連休中の渋滞は「帰省ラッシュ」と「Uターンラッシュ」に大別されますが、4日はまさに後者に該当します。帰省ラッシュは一般的に連休初日に発生し、都市圏から地方へと人の流れが向かいます。一方、連休終盤に起こるUターンラッシュでは、その逆で地方から都市部に人々が戻ってくる流れが発生。

GW後半の混雑はこのUターン型が主となり、利用者が集中する日には、今回のような大規模な渋滞を引き起こすことが珍しくありません。これに対処するには、一斉に移動するタイミングをずらす「分散利用」や、渋滞回避のための経路選択が求められます。

今後の渋滞予測と対策は?

今後も連休最終日である5日(日)および6日(月)の振替休日にかけては、渋滞が予想されています。特に、6日は会社や学校が始まる7日に備えて移動する人が多くなることが予想されるため、朝から夕方にかけては、依然として交通量が多くなるでしょう。

渋滞回避のためには、交通情報アプリやカーナビを活用し、渋滞発生地点を事前に確認・避ける行動が有効となります。また、ETC割引情報や高速道路各社が提供する渋滞予測情報を把握しておくことで、よりスムーズな移動が可能になります。

ドライバーへの安全運転のお願い

大規模な渋滞時には、集中力の低下や疲労による事故のリスクも高まります。特に注意したいのは、「追突事故」や「わき見運転」による接触事故。渋滞時でも一定のクッションスペースを保ち、こまめな休憩を取ることが大切です。

サービスエリアやパーキングエリアでは、渋滞情報を確認しつつ短時間でも体を休めることを心がけるとよいでしょう。加えて、ペットや子ども連れの場合は、渋滞によるストレスが蓄積されやすいため、定期的な休息を取り入れることがより重要です。

まとめ:無理のない計画と柔軟な準備を

今年のゴールデンウィーク後半は、見事な天候にも恵まれ、全国各地でレジャーや帰省を楽しむ人々の姿が見られました。その一方で、毎年のように繰り返される大規模な渋滞も健在であり、改めて「分散した移動」や「事前準備の重要性」が浮き彫りとなりました。

今後も帰路につく方々は、最新の交通情報を確認のうえ、計画的かつ安全なドライブを心掛けましょう。何よりも、長時間の運転には適度な休憩とリフレッシュを取り入れることが、快適な旅を実現するカギとなります。

長い旅路の終わりまで、安全で快適な移動を。おかえりなさい、そしてまた次の旅まで。