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松嶋菜々子が12年ぶり家政婦役で新境地へ 『となりのナースエイド』で再び社会現象なるか

※以下は、該当URL(https://news.yahoo.co.jp/pickup/6537688)の内容に基づき構成された記事です。

 

【『家政婦のミタ』以来の衝撃再び? 松嶋菜々子が12年ぶり家政婦役で新境地に挑む】

ドラマ史に残る伝説的な視聴率を記録した『家政婦のミタ』(2011年)の放送から12年。主演・松嶋菜々子が再び家政婦役でドラマに帰ってくるというニュースが、業界やファンの間で大きな話題を呼んでいる。今回は日本テレビ系新ドラマ『となりのナースエイド』(2024年1月期)への出演が決まり、『家政婦のミタ』とは一線を画す新たな人間ドラマに挑む形だ。

松嶋が演じるのは、「スーパー家政婦」の顔を持ちつつ、表では見ることのできない複雑でミステリアスな内面を持つ女性・結。台本を手にした出演者のひとりが「またとんでもない役を持ってきたな」とつぶやいたという背景もあり、その迫真の役柄に早くも注目が集まっている。

 

■最大視聴率40.0%を超えた“伝説”の女優

松嶋菜々子といえば、『GTO』(1998年)や『やまとなでしこ』(2000年)などで主演を務め、2000年代初頭のトレンディドラマのトップ女優として一時代を築いた。中でも象徴的なのが、2011年10月期に放送された『家政婦のミタ』である。その最終回は、地上波ドラマでは稀に見る視聴率40.0%という驚異の数字を叩き出し、社会現象にまで発展した。

寡黙かつ無表情な家政婦が家庭内の問題を次々と解決していく姿には、当時の視聴者の多くが「実際に家に来てほしい」とまで感じたに違いない。そんな“ミタさん”の再来となるのが、今回の新ドラマだ。

 

■松嶋菜々子、芸能界での存在感と夫・反町隆史との「共演」

1973年10月13日、神奈川県横浜市に生まれた松嶋菜々子は、モデル活動を経て1996年にNHK朝の連続テレビ小説『ひまわり』で主演。その後、民放ドラマへと活動の場を広げ、日本を代表する女優へと成長していった。

1998年にドラマ『GTO』で共演した俳優・反町隆史と2001年に結婚。芸能界きってのおしどり夫婦としても知られ、公私にわたり着実なキャリアを築いてきた。その後も途切れることなく演技の現場に立ち続け、『救命病棟24時』シリーズや『砂の塔〜知りすぎた隣人』などで見せた演技の幅広さも、彼女の魅力の一つだ。

一方で、母親業との両立や、役柄に対するストイックな姿勢から選ぶ作品には常にこだわりを見せており、“松嶋が主演を務める”というだけで業界関係者が色めき立つ存在となっている。

 

■「私にできることは何か」 人間としての眼差しを忘れない女優

松嶋菜々子は、演技力の高さはもちろんのこと、その人間性も高く評価されている。長女の留学を機に、家族を優先しながらも女優として仕事を続け、メディア露出が減ったときも「女優としての質」の維持に努めていた。それは、単に作品に出演することではなく、“どんな作品に、どう関わるべきか”を常に熟考してきた証でもある。

今回の『となりのナースエイド』では、彼女自身も「この企画に深く心を動かされた」とコメントしており、役柄の背後に潜む社会的テーマ――医療従事者と支援者の関係や、生死と向き合う人間の心――にも想いを馳せている。

 

■ドラマの原作は『医療ミステリー』の俊英・知念実希人の話題作

本作の原作となるのは、現役医師でありながらミステリー作家としても活躍する知念実希人による同名小説『となりのナースエイド』。医師でも看護師でもない「ナースエイド(看護助手)」という存在に光を当てつつ、病院という舞台の裏で繰り広げられる人間模様とサスペンスが、読者の心を掴んで離さない人気作だ。

知念氏の代表作には『仮面病棟』や『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがあり、どの作品も「医療×ミステリー」という独自ジャンルに満ちている。ドラマでは原作の持つ繊細な心理描写を映像でどう表現するのか、そして松嶋菜々子がその世界観にどう入り込んでいくのか、期待は高まるばかりだ。

 

■共演陣と制作陣も豪華すぎる布陣

完全オリジナル脚本ではないものの、今回の脚色には脚本家の林宏司氏が関わっており、『コード・ブルー』や『医龍』など医療モノで高い評価を受けている作家である。重厚かつエモーショナルな描写力に定評があり、知念作品との相性も抜群だと評価されている。

また、共演者には若手実力派からベテラン俳優まで揃い、チーム医療の現場で繰り広げられるヒューマンドラマとしての信頼性も高い。新人医師役や看護師役に誰がキャスティングされるのか、公式発表が待たれるところだ。

 

■“家政婦”というキーワードの先にある、人生のヒント

12年前、無表情の“家政婦ミタ”が、その冷淡さの裏に深い愛と痛みを持っていたように、今回のドラマでも松嶋菜々子が演じる結(ゆい)は、「影で支える存在」ならではの温もりと孤独を抱えているに違いない。

ドラマが描くものは、単なる医療現場のリアリティではない。「命」と「生き方」、そして「他者との関わり方」を、視聴者一人ひとりに問いかけてくるだろう。そして再び、松嶋菜々子という女優が持つ静かな存在感が、日常に小さな気づきと感動を与えてくれるはずだ。

 

■“静”から“動”へ、演技が語る松嶋菜々子の覚悟

松嶋菜々子が描く役柄には、必ずといっていいほど「深み」がある。感情を爆発させるシーンも、ただ佇むシーンも、それぞれに意味や背景が宿っている。今回の『となりのナースエイド』でも、看護助手として誰よりも患者と向き合いながら、その背中に秘めた“ある過去”が徐々に明かされていく。

それは、松嶋がこれまで積み重ねてきた女優というキャリア――数々の名作、受けてきた賛辞、時には引き受けない選択をした潔さ――すべての歳月が、ひとつの作品に注ぎ込まれる瞬間だ。

 

『となりのナースエイド』は2024年1月期、日本テレビ系にて放送開始予定。松嶋菜々子渾身の演技が、この冬、多くの視聴者にとって“新しい希望”や“人間らしさ”と出会えるきっかけになることを願ってやまない。