女優・長澤まさみさん、時代劇映画で初主演!新たな挑戦への期待と感動
2024年6月、国民的女優として広く知られる長澤まさみさんが、ついに自身初となる時代劇映画で主演を務めることが発表されました。今や映画やドラマ、舞台と幅広く活躍し、確かな演技力と存在感で人々を魅了し続ける長澤さんですが、今回の挑戦は女優人生においても一つの大きな節目となりそうです。
本記事では、長澤まさみさんが主演を務める新時代劇映画の概要、彼女のこれまでのキャリア、そして本作にかける思いや魅力に迫ります。多くのファンが待ち望んだ「新たな長澤まさみ像」を期待しつつ、作品に込められたメッセージや見どころをご紹介します。
■ 長澤まさみが主演する映画『べらぼう』とは?
今回、長澤まさみさんが主演を務めるのは2025年春に公開予定の時代劇映画『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)』です。本作は江戸時代の人気出版人・蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波瀾万丈な人生を描いた物語で、彼を中心とした江戸の文化や人々の情熱を描く作品として期待されています。
映画で長澤さんが扮するのは、蔦屋重三郎を支えるひとりの女性であり、物語の中核を担う知的で芯の強さを持つキャラクター。この役を演じるにあたり、長澤まさみさんは初の時代劇主演という新境地に挑みます。
監督を務めるのは、これまで数々の時代劇作品を手掛け、独自の映像美と人物描写で定評のある名匠・白石和彌監督。脚本は実力派脚本家・奥寺佐渡子氏が担当。制作陣も実力派が揃い、心に残る作品になることが期待されています。
■ 長澤まさみさん、時代劇初挑戦への想い
「これまでさまざまなジャンルの作品に出演してきましたが、時代劇で主演を務めるのは初めて。非常に緊張しましたが、それ以上にこの役に惹かれ、全力で取り組みたいと感じました」
と語る長澤まさみさん。これまで現代劇を中心に、恋愛、コメディ、ヒューマンドラマ、さらにはSFやアニメ映画の吹き替えなど、幅広いジャンルに出演してきた彼女にとって、時代劇はまさに“未開の地”でした。
しかし、役づくりに関しては真剣そのもの。スタッフや共演者との念入りなリハーサル、そして1カ月におよぶ所作や言葉遣いの練習を通じて、江戸時代の女性像に深く入り込んだといいます。長澤さんは「現代とは違って一つひとつの所作に意味がある。身に付くまで大変でしたが、それがこの時代の美しさだと気づかされました」と語り、作品への並々ならぬ意欲をにじませています。
■ 長澤まさみという女優の魅力と進化
長澤まさみさんは2000年、東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞してデビュー。その後は映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で脚光を浴び、『モテキ』『海街diary』『マスカレード・ホテル』シリーズなど、話題作に次々と出演。近年ではNetflixの『ステイ・ゴールド』や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での好演も記憶に新しいところです。
若い頃から透明感と芯のある演技力で評価を受けてきた長澤さんですが、年齢を重ねるごとにより深みを増し、現代のトップ女優の一人として確固たる地位を築いてきました。その都度新しい役柄に挑戦し続ける姿は、多くのファンだけでなく、業界関係者からも支持されています。
そんな彼女が時代劇という伝統的なフォーマットに飛び込むことは、単なるジャンルの枠を超えて、長澤まさみという女優が「今、何を表現したいのか」に触れる機会にもなるでしょう。
■ 『べらぼう』に込められた時代のエネルギー
本作『べらぼう』は、よくある格好いいだけの時代劇ではありません。江戸後期、出版の世界で革命を起こした実在の人物・蔦屋重三郎を描くことで、「物語を世に届けること」というテーマが描かれます。そして、それを陰で支える女性の存在――まさに長澤さんが演じるキャラクターが、それを体現していくキーパーソンとなるのです。
作品には、当時の風俗や文化、芸術家たちの奮闘、庶民の暮らしなどがリアルに描かれ、現代にも通じる「表現の自由」と「人と人との繋がり」という大切な価値観が込められています。
また、監督である白石和彌氏は、「コロナ禍を経た今だからこそ、人々が夢を持ち、文化や芸術が不可欠であることを再認識できる作品にしたい」と語っており、現代を生きる私たちにも大いに刺さるテーマとなっています。
■ 期待高まる2025年春の劇場公開
映画『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』は2025年春に全国公開予定。主演の長澤まさみさんはもちろん、江戸文化に光をあてた革新的な時代劇としても多方面で注目を集めています。
心揺さぶるストーリー、粋な衣装・美術、豪華なキャスト、そして長澤まさみさんの新境地――これらの要素が合わさることで、『べらぼう』は“忘れられない作品”となることでしょう。
時代劇ファンはもちろん、普段あまり時代劇を観ないという方にも「観て良かった」と思っていただける作品になるはずです。長澤まさみさんの一歩踏み出した新たな挑戦、そして彼女が見せてくれる新たな表情に、どうぞご期待ください。
■ 終わりに
時代が移り変わろうとも、人の想いや夢、情熱は変わることなく受け継がれていくものです。映画『べらぼう』の世界を通して、私たちはそうした普遍的な価値を改めて感じることができるのではないでしょうか。
長澤まさみさんの初の時代劇主演というニュースは、単なる話題性にとどまらず、日本映画界にとっても大きな節目のひとつとなることでしょう。彼女が見せる、新たな表現世界の幕開けに、心から期待が高まります。
2025年春、映画館のスクリーンでお会いできる日が、今から本当に楽しみです。