寒い季節に欠かせないアイテムといえば、やはりダウンジャケットですよね。軽くて暖かく、防寒性に優れていることから、冬のアウターとして長年愛用している方も少なくないのではないでしょうか。しかしながら、「ダウンジャケットってどうやって洗えばいいの？」「洗うことでふんわり感が失われない？」といった疑問を持ちながら、なかなかお手入れに踏み切れない方も多いかもしれません。
今回は、そのような疑問に答えるべく、「7年洗っていないダウンジャケットを洗ったらどうなるのか？」という、とても興味深い実験が行われました。こちらは、TBS系列の番組「ひるおび」で実際に放送された内容で、多くの視聴者に衝撃と共感を与えました。その様子がYahoo!ニュースでも話題となり、注目を集めています。
本記事では、この「7年洗っていないダウン 洗った実験」の内容を踏まえ、ダウンジャケットのお手入れの重要性や、正しい洗い方、実際の効果に至るまでを詳しくご紹介します。読み終えたあとには、「ずっと洗っていない自分のダウンも、そろそろ洗おうかな…」という気持ちになるかもしれませんよ。
ダウンは本当に洗って大丈夫？
まず多くの人が思うのが、「ダウンって、水で洗っちゃダメなんじゃないの？」という疑問でしょう。確かに、ダウンジャケットは繊細な素材を使用しており、間違った洗濯方法をしてしまうと素材を傷めたり、中の羽毛が偏ったり、ふんわり感が損なわれてしまう可能性があります。こうした理由から、「洗いたいけど失敗するのが怖い」と感じて手を出せないという方が多いのです。
しかし、今回の実験では、7年間まったく洗わずに着続けたダウンジャケットを自宅で洗濯し、そのビフォー・アフターを比較。なんと、見た目が明らかに変わり、ふっくら感が復活したことが分かりました。
これだけでも、「洗うとダウンは傷む」という思い込みが、実は根拠のないものだったと気づかされます。正しい手順とやさしく扱うことさえ意識すれば、自宅でも充分にきれいに、しかもダウン本来の性能を保ったまま洗うことができるのです。
洗濯前の7年モノ・ダウンジャケットの状態
実験に使用されたダウンジャケットは、なんと使用歴7年。番組では、実際に長期間未洗濯だったダウンの中綿を取り出し、その状態を顕微鏡で観察するという、非常にリアルな検証が行われました。
結果、羽毛の間には皮脂やホコリが蓄積しており、ふわふわしていたはずの羽毛がぺたんと潰れていたのです。さらには、湿気を吸って重く感じるほどに劣化している部分も見られました。
ダウンジャケットが本来持っている「空気を含んで断熱する」という性能が、これでは十分に発揮されません。つまり、洗わないことで、暖かさ自体が損なわれている可能性があるというわけです。
ダウンジャケットの正しい洗い方
では、自宅でダウンジャケットを洗うには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか？番組の中で紹介された方法を参考に、以下にポイントをまとめてみました。
1. 洗濯表示を確認する
まずは必ず、製品についている洗濯表示を確認しましょう。「手洗い可」や「ドライクリーニングのみ」などの表示をしっかり確認することが大切です。
2. 手洗い、または洗濯ネットに入れて洗濯機で
多くのダウンジャケットは、ネットに入れて洗濯機の「手洗いコース」や「おしゃれ着モード」で洗うことができます。洗剤は中性洗剤を使うと羽毛へのダメージが少なく安心です。
3. 脱水は短時間でやさしく
脱水を長くかけすぎると、型崩れや羽毛のツブれの原因に。30秒〜1分程度が目安です。
4. 乾燥は風通しのよい陰干しで
乾燥はとても大事な工程です。直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干ししましょう。なるべく平置きにしたり、数時間おきに裏返すことでムラが出にくくなります。
5. 最後に、手でポンポンと羽毛をほぐす
しっかり乾いたら、羽毛が固まっている箇所を手で軽くたたいて広げてあげましょう。ふんわり感が戻ってきます。
洗濯後の効果は？
さて、実験で実際に洗ったダウンジャケットのビフォー・アフターを視聴者に見せると、その違いは一目瞭然でした。ぺたんこだった生地がふっくらとよみがえり、色味も元の鮮やかさを取り戻していました。
さらには、保温効果も回復したとのことで、着心地もまったく別物に感じるほどだったそうです。羽毛がきれいに広がることで空気を含みやすくなり、防寒性がアップするのだといいます。
このように、ダウンジャケットは正しく洗えば、まさに“新品同様”に生まれ変わる可能性があるのです。
洗濯しないとどうなる？
反対に、洗わずに長期間放置するとどうなるのでしょうか？羽毛は汗や皮脂を吸収しやすく、ダニやカビの原因にもなります。また、湿気によって雑菌が繁殖しやすい環境にもなり、衛生的にもよくありません。
さらに、ダウンの暖かさの源である「空気層」が失われるため、最も重要な性能である保温性が落ちてしまうのです。ただ見た目が汚れるだけでないという点でも、定期的なお手入れの大切さが分かります。
プロに任せるという選択肢も
「自分で洗うのがやっぱり不安」という場合には、プロのクリーニングに頼るのもおすすめです。最近では、ダウンジャケット専用のクリーニングサービスも増えており、店舗に持ち込むだけでなくネット注文で送れるところも多くあります。
また、撥水加工やふんわり加工などのオプションもあり、購入時以上に仕上がってくる場合もあるとか。日常的には自宅で簡単にケアし、シーズンの終わりや数年に一度はプロにお願いする、という「使い分け」も良いですね。
まとめ：ダウンジャケットにも“洗濯日和”を
今回紹介した「7年洗っていないダウンマフラーの洗濯実験」は、「洗わない方が傷まない」という固定観念を打ち破る内容でした。私たちが思っている以上に、ダウンジャケットは汚れており、また正しく洗うことでふっくらとよみがえるという事実に、多くの人が驚いたのではないでしょうか。
寒い冬を快適に過ごすためにも、ダウンジャケットの定期的なお手入れを習慣にしたいものです。洗濯を通じて、もう一度その暖かさと快適さを取り戻してみませんか？
今までなんとなく避けていた方も、ぜひ一度、チャレンジしてみてください。そして、あなたのダウンジャケットにも“第二の人生”を与えてあげましょう。
